また後払い…エドマンとの契約に使ったド軍の“常套手段”に反発止まず 銀河系軍団に広まるハレーション「野球が台無しに」
もはや「後払い」は銀河系軍団を成立させるための“常套手段”だ。近年のドジャースは、スター選手との契約のほとんどに組み込んでおり、昨年12月に10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)で加入した大谷翔平とは契約終了後の2034年から10年間にわたって年6800万ドル(約103億円)を支払う契約を締結済みだ。
また、12年総額3億6500万ドル(約566億7000万円)の契約を結んでいるムーキー・ベッツも、1億1500万ドル(約175億円)。そして主砲フレディ・フリーマンとも6年総額1億6200万ドル(約249億円)のうち5700万ドル(約86億7900万円)をそれぞれ後払いで支払う契約をしている。
先日に5年総額1億8200万ドル(約276億6000万円)のメガディールを締結したブレイク・スネルとのFA契約においても6200万ドル(約94億円)を後払いとしている。
ドジャースの後払い乱発は、現時点でのチームの年俸総額を抑えることで、定められた金額の上限を超えた場合に支払いを求められる「ぜいたく税」の回避を狙った策ではある。浮いた資金を別の選手を補強できるメリットを考えれば、契約に組み込むのは必然とも言える。
ただ、ぜいたく税ルールが意味をなしていないという指摘は尽きない。
現行のルールにおいてドジャースは、ペナルティーこそ発生するが、課税対象となる設定年俸総額を超えても強化は可能。そのため、“戦力の不均等”を訴える識者やファンは少なくないのだ。
今回のエドマンとの契約に対してもXでは「ドジャースは後払いで野球を台無しにし続けている」「ルールを見直さない限り最終的に全てが崩壊する」「ほぼ全員が後払いじゃないか。これは狂気の沙汰だ」「他球団はなぜ動かないんだ」といった指摘が目立った。
連覇に向けて着々と補強を進めるドジャース。その傍らで黄金期を謳歌する名門への米球界内での不満は膨らみ続けている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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