MLB初経験の35歳に20億超えの年俸締結の“なぜ” 菅野智之の高額契約が実現した背景にあるMLBの「投手事情」
なぜここまで菅野の評価は上がったのか。
無論、24年にNPBで残した好成績の影響はある。24先発で15勝(3敗)、防御率1.67、WHIP0.94。さらに与四球率0.92という図抜けた制球力を持つ実力はメジャーでも屈指。単なる“ルーキー”ではないとみなされ、ジャイアンツやパドレスなど水面下での争奪戦は熾烈を極めた。ゆえに契約金の高騰に繋がった。
また、MLBにおける投手事情の変化も好影響をもたらした。近年は投手の負荷が増加したことでトミー・ジョン手術などの大怪我を負う選手が続出。そのため、各球団の先発不足が深刻化し、FA市場では、いわゆる「目玉」とされるエース級でない中堅クラスの選手でも年俸が急騰。高額契約が目立っており、菅野も需要の波に乗ったと言えよう。
何はともあれ、自身の念願だったメジャー契約を勝ち取った菅野。ここから1年間の投球次第で、さらなる好条件での契約締結も見込めるだけに、その一挙手一投足から目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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