予想外の1年20億円…巨人からFAで掴んだ菅野智之のMLB契約に集まる“疑問符”「飛び跳ねて喜べる契約ではない」
そうした不安材料も小さくないベテランに20億円を投じる決断を下したオリオールズには、驚きの声も上がっている。球団のレジェンドであるカル・リプケンJr.氏を父に持つ、野球アナリストのライアン・リプケン氏は「オリオールズファンは誰も予想していなかった驚きの契約だ。正直なところ、自分のレーダーにも引っ掛かっていなかった」と契約が予想外であったと指摘した。
無論、NPBで3度のリーグMVPに輝いた菅野のポテンシャルを軽んじるわけではない。「これはローリスク・ハイリターンになり得る契約だ」と論じるリプケン氏は、シビアな持論を続けている。
「うまくいけば素晴らしいし、そうでなければ関係を断つだけだ。オリオールズのファンにとっては『待ちに待った最高の新戦力だ』と飛び跳ねて喜べる契約ではない。ただ球団にとっては投手層が厚くなり、より柔軟性を持たせてくれる契約ではある。正しい動きだったのかどうかは時間が教えてくれるだろう」
プロ生活12年の実績を買われての契約だけに、1年目からシビアな評価が下されそうな菅野。そうした周囲の逆風を巨人のエースがどう覆すかは興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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