「今も支えになっている」母国で経営者になったトニ・ブランコ 中日時代の記憶と”日本で学んだこと”【前編】
初年度の活躍のみならず、以降も屈指のスラッガーとして存在感を放ったブランコはNPB8シーズンで通算181本塁打をマークした。来日前は母国のアカデミーでプロキャリアをスタートさせ、MLBでのプレーも経験したものの、日本で学んだことはグラウンド内外で多かったと語る。
「練習では時間の長さや内容の濃さに驚き、選手たちのプレーの細かさも日本ならではだと思いました。特に、投手のコントロールは本当に正確で、打ち取られないために自分も努力を続けたことでバッティング向上に繋がったと思っています。また、来日直後より、チームメイトだった立浪(和義)さん、谷繁(元信)さんには細かくアドバイスを頂きました」
また、日本球界で受けた影響は、その後の人生にも大いに活かされているようだ。
「日本ではとにかく、真面目に生きること、正しい生活を送ることが大切だと学びました。日本に行く前では、あまりそのように考えることはなかったです(笑)。日々の練習にはしっかりと取り組み、物事の時間を守るなどの規律の大切さを、いつも身近にいて一緒に行動していた通訳さんからもよく言われました。それら日本時代の経験が現在、会社を経営する上でも自分の支えになっています」
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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