「相性で外せるレベルの選手じゃない」 首位陥落となったDeNAの選手起用に球界のレジェンドOBから疑問の声が飛ぶ理由
今季は持ち味の勝負強さにさらに拍車がかかっている宮崎(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
一時は快進撃を続けていたDeNAが苦しんでいる。
14日の阪神戦(甲子園)に7-15と敗れ、5連敗。今季最多となる21安打15失点の「投壊」に注目が集まる中、急失速につながる別の要因も指摘されている。
【動画】勝負強さが際だつ、現在打撃三冠の宮崎が3回に西純から一時同点となる8号2ランを放った場面
15失点の大炎上となった試合後、三浦監督は「この3連戦打たれすぎ」と投手陣に苦言を呈した。3連戦で1番・近本光司には9安打、佐藤輝明にはこの日の2発を含め、計3発9打点を献上した。
一方、敗戦の中でも気を吐いたのはこの日の試合で2発を含む3安打4打点の猛打賞をマークした宮崎敏郎だった。これで打率(441)、本塁打(9)、打点(22)と3部門でトップに立った。開幕から好調をキープ、中軸としてチームに着実に貢献している。
またこの宮崎をめぐって、3連戦初戦の選手起用に注目が集まった。
野球評論家の落合博満氏、中畑清氏は14日放送の「サンデーモーニング」(TBS系列)に出演。その中で、かつてDeNAの監督も務めた中畑氏は、12日の阪神戦で好調な宮崎が先発を外れたことに関して「選手起用に『?』をつける。一番当たってる選手。相性だと思うんですが、相性で外せるレベルの選手じゃない」とコメントした。
同番組に出演した落合氏もこの意見には「相性で外すのならいい傾向じゃないですね。代わりに出てくる選手がどれだけ仕事できるかを考えたとき、いま宮崎4割打ってるわけでしょ? 相性だけで使ったらチームの構成上成り立たないですよ」と同意を示した。
12日の阪神戦といえば、昨年の最多勝投手、青柳晃洋の先発試合。青柳はこの試合、自身でタイムリーを放つなど、8回途中3失点で2勝目を挙げた。