日本球界は席巻…実力は十分なのになぜオファー来ず? 米復帰を望むバウアーの“苦悩”「99%のGMが反論する」
日本とメキシコで異彩を放ち、衰え知らずのバウアー。しかし、MLB再挑戦を望む彼の下に満足のいくオファーは舞い込んでいない。(C)Getty Images
怪腕への逆風はやはり収まる気配がない。2023年にDeNAでプレーしたトレバー・バウアーである。
その実力に疑いの余地はない。10勝(4敗)、防御率2.76を記録したDeNAを退団して鳴り物入りで飛び込んだメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズでは14先発、83回1/3を投げ、10勝0敗、防御率2.48、奪三振率13.00、WHIP1.04と無双。同リーグの年間最優秀投手賞に選ばれた。
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MLB球団のスカウト陣へ力を示す、いわば“品評会”的な目的で渡ったメキシコで異彩を放ったバウアー。DeNA時代と同様に単年契約を全うした今オフは、米球界復帰の道を模索しているが、依然としてオファーは舞い込んでいないという。
20年にサイ・ヤング賞を手にした実績と現状のレベルを考えれば、MLBでもやれるだけのポテンシャルはある。それでもバウアーの下にオファーがこないのは、過去の問題行動が小さくない影響を及ぼしているからだ。ドジャース時代の2021年に起きた女性とのトラブルにより、MLBのDV規定に違反したとして194試合の出場停止処分(後に軽減)などを受けた。
その後、当該女性とは和解が成立。しかし、「問題児」のレッテルを貼られたバウアーに不信感を募らせるMLBのオーナー陣は少なくなく、いまも問題が尾を引いている感は否めない。