【日本ハム】早くも来季への布石? ヒルマン元監督の存在が注目集める「理由」
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ドラフト1位の矢沢宏太投手(22=日体大)が楽天抑えでWBCメンバーでもある松井裕樹投手(27)から『プロ初本塁打』を放つなど存在感を示した。
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矢沢に打席が回ってきたのは6-2で迎えた5回。2死三塁の場面で代打として登場した矢沢は3ボール1ストライクからの5球目、真ん中に入った直球を芯でとらえると打球はぐんぐんと伸びて右翼後方の防球ネットに突き刺さった。
「入るとは思わなかった。センター方向を意識して体がいい感じに反応して引っ張れた」と笑顔で振り返った。
新庄剛志監督(51)もこの豪快弾には「しっかり芯で捉えた」と高く評価した。
大型ルーキーの活躍の裏でこの日は、ほかにも注目を集めた人物がいた。今季から球団とコンサルタント契約を結んだ元監督のトレイ・ヒルマン氏(60)がチームに合流し、ベンチ入りしていた。矢沢の一発を目の当たりにしたヒルマン氏は「力強さ、パワーに目を見張るものがあった」と即戦力ルーキーをたたえた。
2003年からチームの指揮を執り、06年の優勝監督でもある。「シンジラレナ~イ!」の名ゼリフで一世を風び、今でも日本ハムファンの印象に強く残っている元指揮官の16年ぶりの現場復帰は次期監督人事への布石と見る向きもある。業務内容は春季キャンプ参加のほかに新外国人選手のスカウティング、ファイターズ外国人選手、コーチ陣への定期カウンセリングとなっている。