トライアウトは「プロ野球選手の墓場」ではない
今回のトライアウトは西岡剛選手、成瀬善久投手ら実績のある選手も参加しました。相当な覚悟があったと思いますし、周囲からの色々な意見も耳に入っていたと思います。僕もそうでしたが、全盛期の力ではないことは本人たちが自覚しています。それでも参加した姿に僕は敬意を示します。今回のトライアウトから観客の観覧が初めて有料になりました。賛否両論ありますが、僕は賛成です。有料になっても5000人以上のお客さんが観に来られたのが一つの答えだと思います。野球人生をかけて選手たちがプレーする姿に心を突き動かされる方もいたのではないでしょうか。野球を続けられる選手はごく一握りかもしれません。ただ決してトライアウトは一部で揶揄されるような「プロ野球選手の墓場」ではないように感じます。野球を続けるにしろ辞めるにしろ、ここが一つの区切りでまた新しい世界にスタートを切る場所だと思います。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]
林 昌範(はやし・まさのり)
1983年9月19日、千葉県船橋市生まれの34歳。市立船橋高から01年ドラフト7巡目で巨人入団。06年には自身最多の62試合に登板するなど主に救援で活躍。08年オフにトレードで日本ハムへ移籍した。11年に退団し、12年からDeNAに加入。昨オフに戦力外通告を受けて現役引退した。通算成績は421試合で22勝26敗22セーブ99ホールド、防御率3・49。186センチ、80キロ。左投左打。家族はフリーアナウンサーの京子夫人と1男1女。