来季開幕投手から伺える新庄監督の本気度 その裏でみせた「エース」への配慮とは
だが、新庄監督は、人気や話題に準じた忖度は一切しない。
今季一年をトライアウトと位置づけ、全員が横一線での戦いをしてきた中、怪我や新型コロナウイルスで途中離脱はあったものの、防御率2.01、シーズン与四球数11と歴代最小記録を達成するなど、先発投手陣で1番安定し結果を残した加藤を選んだ。
ここから新庄監督の本気度がうかがえるだろう。
だが、一方で、そんな上沢や伊藤を気遣うような采配も見て取れる。
札幌ドームで行われた試合での「最後の先発」を上沢に、札幌ドームドームで投げた「最後の投手」を伊藤に託した。
あくまでも推測で、偶然かもしれないが、もしこれが意図的であれば、加藤とともにチームの投手陣を支えた両投手にも、しっかりと配慮の気持ちを示していることになるだろう。
今年一年の「トライアウト期間」をおえ、すでに来季の構想を頭に浮かべているという新庄監督。
果たして、来季はどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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