五輪出場を逃して広まる不信感 欧州組の不参加を嘆いた首脳陣を母国紙が糾弾!「インドネシアに負けた理由として不適切だ」
PK戦の末にインドネシアに敗れた韓国の選手たち。その複雑な胸中はガクッと崩れ落ちる選手たちの動作に現れている。(C)Getty Images
日韓両代表の明暗が分かれる一日となった。
現地時間4月25日にパリ五輪予選を兼ねたU-23アジアカップの準々決勝がカタール・ドーハで行われ、日本はカタールを延長戦の末に4-2で撃破してベスト4に進出。一方で優勝候補の一角に据えられていた韓国はインドネシアにPK戦の末に敗戦。1988年の自国開催となったソウル大会以来となる五輪出場を逃す形となった。
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まさに番狂わせと言える展開となった。韓国は1-2で迎えた73分に退場者を出して10人となり、数的不利の窮地に立たされるも奮闘。84分に何とか追いついて延長戦に持ち込むも決定打を放てず……。2巡目にまでもつれ込む大接戦となったPK戦では、イ・ガンヒが痛恨のキックミス。格下と見られていた相手に足元をすくわれる結果となった。
グループリーグ最終戦で日本を破り、首位通過を決めていた韓国。それだけにあっけない幕切れ、そして何よりも五輪出場機会を逸するという結果に選手たちは涙。チーム関係者たちも呆然とするほかになかった。
主審への執拗な抗議により後半アディショナルタイムに退場処分となっていたファン・ソンホン監督に代わって試合後の会見に出席したミョン・ジェオンヘッドコーチは、「退場という悪条件の中、選手たちが最後まで諦めずに頑張り、土壇場で追いついたことに意義を置きたい」と強調。そして「PK戦に入ってからは、もう運命を天に任せたが、幸運は私たちに巡ってこなかった」としたうえで、ショッキングな敗退の要因として、次のように論じた。
「欧州で活躍する選手を呼べずにチームとして苦労したのは事実だ。大会前に様々なルートから欧州組の合流を約束されていたが、あらゆる事情で出場させられなかった。これは大変なことだった」