球界OBも惚れ惚れ 阪神の未来の主砲に「スイングがいい、これ楽しみだね」

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岡田監督が6番で起用した前川はファンの期待に応えられるか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 大山悠輔佐藤輝明など、中軸を担う生え抜きのスラッガーが育っている阪神。そして、次世代の主砲候補もメキメキと頭角を現している。高卒2年目の前川右京は今シーズン、二軍で率.360、OPS.863と好成績を残して5月30日に一軍昇格。その日の西武戦に早速6番指名打者としてプロ入り初出場する。大山、佐藤、前川とロマンを感じる並びとなり、期待感も高かったが4打席ノーヒット、1死球。翌日のゲームは打順を下げて7番指名打者で出場したものの、3打席3三振。8回に代打を出され、一軍の壁に弾き返された。

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 ヒットこそ出なかったが、打席では力強いスイングを披露。30日の試合では投手ゴロを打った際、勢いあまって一塁ベースにつまずいてしまうなど、若虎らしいハツラツプレーが随所に見られた。また、31日の試合では4回と6回のチャンスでいずれも三振したが、三振後にバットを叩いたり大きく吠えたりなど、悔しさを前面に出す荒々しい一面もあり、ついつい視線を送りたくなるキャラクター性も持ち合わせている。まだまだ20歳であり、覚醒を心待ちにしているファンも多いだろう。

 ファンだけではなく野球解説者も前川に熱視線を注いでおり、現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏が前川についてコメントした。高木氏は前川の打席を見て、「スイングがいいね、これ楽しみだね」と感慨深げに口にする。続けて、「あれだけ眼光鋭く、どっしり感がある」「ここで結果が出なかったとしてもやっぱ将来的に非常に明るい」と西武戦では結果を残せなかったものの、化ける未来を予想した。

 打席だけでなく、試合前での声出しも6月1日に経験した前川。ハニカミながらも、「今日のテーマは『行くと決めたら最後まで行ききる』。ゴーゴーレッツゴー。レッツゴーレッツゴー、さあ行こう」と声を上げ、一軍でいろいろな経験をしている真っ最中だ。能力的にも、キャラクター的にも優れたポテンシャルを持っている前川が、阪神の看板選手になっている未来を思い描きたくなる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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