今年の日本シリーズは40年ぶりの異例の措置?過去にもっとも異例だったのが伝説の「ONシリーズ」
さらに4年前の1974年、ロッテは仙台市の宮城球場を暫定本拠地としていたが、設備上の問題もあって後楽園球場での開催となった。
何の因果か、同球場を本拠地として引き継いだ楽天も2013年日本シリーズ直前まで開催トラブルに直面した。当時の収容人数は約2万3000人。NPBや他球団は収入減を嫌い、座席数増加を求めていた。他球場での開催プランも浮上する中で、楽天球団は本拠地仮設スタンドの突貫工事に着手。8月中旬に拡張プランを発表し、10月には2万8000人収容にこぎつけた。何とか本拠地での日本シリーズ開催に間に合わせ、球団史上初の日本一を地元で決めた。
異例の日本シリーズとして名高いのが「ONシリーズ」として注目された2000年の巨人対ダイエー。ダイエー本拠地の福岡ドームは日本シリーズ期間中に日本脳神経外科学会の予約を入れており、ダイエーの使用が不可能となった。最終的に学会側が日程短縮したものの、従来通りのスケジュールでの開催は行えず。10月21、22日に東京ドームで第1戦、第2戦を行い、移動日なしで23日に福岡ドームで第3戦。そこから中2日空いて、26日から福岡ドームで第4戦以降を行う前例のない変則日程となった。第6戦も移動日なしで28日に東京ドームで行われ、長嶋巨人が日本一の座に輝いた。結果的に巨人が勝ったことで雑音は少なくなったものの、中2日の空き日の間も福岡ドームでの調整練習は行えないなど、当時のダイエー球団には批判の声が集まった。
プレー以外にも様々なドラマを生んできた日本シリーズ。今年はセ・リーグの代表は巨人がほぼ手中に収めつつある。コロナ禍が生んだ2020年ならではの舞台設定は、どんなドラマをもたらすのだろうか。
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