緊急取材!来日中のUFC女子フライ級絶対女王、シェフチェンコを突撃「これ以上のキャンプはない」
UFC世界女子フライ級の“絶対女王”ヴァレンティーナ・シェフチェンコが1月末からコーチとともに来日。現地3月4日(日本時間3月5日)アメリカ・ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナでの『UFC285』で行われる女子フライ級王座8度目の防衛戦(vs.アレクサ・グラッソ=メキシコ)を前に3週間から1ヶ月の予定を組みパラエストラ柏でキャンプを張り、浅倉カンナ、扇久保博正、鶴屋怜、征矢貴ら男女のトップファイターと連日トレーニングを続けている。
シェフチェンコは今回が初来日。大事なタイトルマッチを前にしたトレーニングキャンプ地に日本を選んだ理由はなんだったのか。2月7日の練習後、王者がインタビューに応じてくれた。
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——今回、なぜ日本でトレーニングキャンプを張ろうと思ったんでしょうか?
「日本に来る前、まず私の母国である中央アジアのキルギスタンにいて、そこでトレーニングをしていました。母が向こうでムエタイ協会の会長をしていて、練習相手となるプロMMA選手もたくさんいるので。そのトレーニング中、3月4日にラスベガスで行われる『UFC285』でのタイトルマッチが決まって、そこから東京に行くことを決めて、今ここにいます。
日本にはずっと来てみたかったんです。日本の事は以前から本で読んだりしていました。
伝統的な格闘技も日本で継承されています。例えば空手や柔道、総合格闘技も。そんな思いもあってずっと来てみたい国でした。幸運なことにすべてがうまくいって、パラエストラジムで先生や強い選手たちと練習できています。もう試合まで8週間なので準備に入っています。ここではレベルの高いスキルあるパートナーに恵まれました。これ以上のトレーニングキャンプはないです」
——いつから日本に来られているんですか?
「1週間前からです。今日から2週目に入りました」
——これまでのトレーニングキャンプと内容は違いますか?
「試合前とはいえ、練習内容はすべてやり慣れたことです。今回一緒に日本に来て、これまでずっとコーチしてくれているパヴェル・フェドートフは指導歴30年。基本的には同じでも対戦相手も違うので内容を変えています。日本でトレーニングができてとてもうれしいです。性別を問わずレベルの高いファイターがたくさんいて、いつものルーティーンをやっていても練習相手が違うので、同じにはならないので」
——タイトルマッチ前の大事な時期に違う環境でトレーニングをすることは、これまでもあったんですか?
「旅が多いのはそもそも私のライフスタイルなので、行く先々のジムでトレーニングをするのには慣れています。今はベースがアメリカなので、あちらで過ごす時間が多いですが、キルギスタン、タイ、南米、韓国、中国などに行ったことがあります。そこで新しい文化に触れられるのがうれしいです。
私は小さい頃からさまざまな格闘技に取り組んでいてバックグラウンドはさまざまです。空手だけをとっても極真会館をはじめ、いろんな流派を経験しました。そして柔道も。なので日本に来るのは初めてですが、この国の文化や伝統についての本を読んで知っていました。もちろん美味しい食べ物も!私にとっては真新しいものではない感覚です。ずっと前から知っていた気がしています」