国民栄誉賞を辞退した3人は?理由は「立ちションもできなくなる…」
球界で受賞した人、これまで辞退した人
球界では第1号の王に続き、衣笠祥雄、長嶋茂雄、松井秀喜と計4人が受賞している。
一方で、イチローのように辞退した著名人も存在する。イチローを含めて3人が、過去に受賞を辞退した。
最も有名なのが、世界の盗塁王・福本豊だ。1983年にルー・ブロックを抜き、939盗塁の世界記録を樹立。当時の中曽根康弘内閣から打診されたが、これを固辞した。
「そんなもんもらったら、立ちションベンもできんようになるがな」
福本の辞退の言葉は、今でも名言として語り継がれている。当時の福本は飲酒、喫煙、麻雀とたしなみ、賞に対する敬意が「恐れ多い」として口を突いたとされている。
もう一人が作曲家の古関裕而。軍歌のみならず、スポーツ界に多数の名曲を残した。早稲田大応援歌「紺碧の空」や、夏の甲子園大会歌「栄冠は君に輝く」。プロ野球でも阪神の「六甲おろし」、巨人の「闘魂込めて」などなど。スポーツ史においてなくてはならない存在の一人だ。
没後に授賞が検討されたが、遺族がそれを固辞した。
なお古関をモデルとした主人公を描くテレビドラマ「ドラマ」が、2020年4月からNHKの朝の連続テレビ小説で放映を予定されている。
イチローも、福本も、古関も、辞退理由も方法も3者三様。ただ、スポーツ史にとどまらず、社会に大きな足跡を残したことだけは間違いがない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]