申し訳ないが他競技と比べ「高校野球が特別である」3つの理由
(3)人々の関心
夏の高校野球神奈川大会決勝は通常、横浜スタジアムで開催されます。例えば横浜対東海大相模の黄金カードが実現すると、球場は朝から大行列。今でこそベイスターズのチケットは取りにくくなりましたが、かつての閑古鳥が鳴いた時期には「横高と相模が毎日試合をやった方が客が入るんじゃないか」と言われたものでした。
甲子園大会の盛り上がりは言わずもがな、です。いい席で見るために甲子園の大会期間中、野宿する人々は「8号門クラブ」と呼ばれたりしましたが、他競技で徹夜組が出たという話は聞いたことがありません。
高校野球が「連続ドラマ」である点も見逃せません。夏の甲子園が終わると、高校野球日本代表がドリームチームを結成して、世界に挑む。新チームのセンバツ切符を懸けた秋の大会はどうだ。そして運命のドラフト。あの逸材はいったいどの球団に? 明治神宮大会の覇者は? 年が明ければ新人合同自主トレにプロ野球のキャンプイン。甲子園のスターが新たなステージへ。センバツ選考委員会はどうなる? 21世紀枠の行方は? そして春はセンバツから。新怪物現る! サイン盗みは是か非か。さあ最後の夏。聖地の出場権を勝ち取るのはどのチーム?
歴史と伝統と、テレビ朝日系「アメトーーク」の「高校野球大好き芸人」らによって形作られた「特別な世界」が、やはりそこにはあるのです。
しかし、いくら高校野球が特別なジャンルであっても、他のスポーツも文化活動も、勉強も遊びもバイトも、本人が送った青春の価値は変わりません。大人になったとき、自らのハイスクールデイズにどれだけの満足を得られるかが、実は一番大切なことなのかもしれません。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。