「打撃は哲学が全く違う」――なぜ日本人投手はMLBで成功するのか “指標”となる元ヤ軍のNPB助っ人の言葉
今季もメジャーリーグでは、日本人投手たちの活躍が目立った。とりわけDeNAからポスティングでカブス入りを果たした今永昇太のパフォーマンスは興味深いものあった。
今永の投げた速球の平均速度は91.7マイル(約147.5キロ)。抜群のパワーアームというわけではないが、平均回転数はなんと2442を記録。その球質もあって、防御率2.91、WHIP1.02、FIP3.72と上々のスタッツを記録。メジャーの強打者にも十分に通用していた。
今永が1年目から成功を収められた要因はフォードの言う投球スタイルの違いにあるのかもしれない。日本での経験を「素晴らしいよ」と振り返った32歳の助っ人は、番組内でこうも断言している。
「僕が思うに日本人は投手の方が打者よりもアメリカに適応しやすいかもしれない。打撃は哲学が全く違うからだ。その違いを見られたのは面白かったよ」
アメリカとは異なる投球哲学をどう活かし、“メジャー仕様”へとグレードアップさせていくか。それが今後に世界に羽ばたく日本人投手たちには求められているのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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