“心は名古屋にある”元助っ人の夢は叶うか? 正式FAのロドリゲスに米メディアも熱視線「日本で成功した魅力的な投手」
キューバ代表としてWBCに参戦してから亡命。メジャー移籍を狙ってきたロドリゲス。その夢が叶う寸前まで来ている。(C)Getty Images
現地時間11月2日にメジャーリーグは、公式サイトでフリーエージェント(FA)となる選手を公示。今オフの移籍市場における選手たちの去就がこれまで以上に注目を集めている。
日本にゆかりのある選手もFA市場における声価を高めている。元中日のジャリエル・ロドリゲスだ。レギュラーシーズンが終わった10月6日に中日も自由契約選手として公示されていた剛腕は、FA選手としてメジャー契約を目指している。
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実力は折り紙付きだ。昨季にセ・リーグで56試合に登板し、防御率1.15、WHIP0.92、39ホールドと図抜けた成績を残したロドリゲスは最優秀中継ぎのタイトルを獲得。中日とも2年契約を締結するなど、日本でも確かに評価されていた。
ただ、去り際は後味の悪さが残った。今年3月に開催されたWBCにキューバ代表として出場していたロドリゲスは、大会終了後は来日せず……。セ・リーグが開幕した今年4月に自身のインスタグラムで「急に契約を破棄したことをお詫びしたい」「自分はMLBでプレーしたいという夢を追うことにしました」と亡命を発表していた。
その後に中日から自由契約となったロドリゲスは、10月にドミニカ共和国で開催されているメジャーリーグのトライアウトに参加。鵜の目鷹の目のスカウト陣の前で堂々たる投球を披露し、一定以上の評価を下されていた。
そして今月2日に正式にメジャーでのFA選手となったロドリゲスは、いまや貴重なリリーバーとして各球団のフロント陣の垂涎の的ともなっている。
キューバの野球情報に精通しているヨルダノ・カルモナ記者は、自身のX(旧ツイッター)において「彼にはヤンキース、アストロズ、レンジャーズのほかに7球団が興味を持っている」と指摘。複数球団からの熱烈な関心を伝えている。