1→0→2→0と際立つ最強打線からの“見殺し” 防御率1点台の裏で浮上した山本由伸にのしかかるメジャー最低の「1.80」

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ダイヤモンドバックス戦でも援護点を得られなかった山本。(C)Getty Images

 強烈な一打にドジャースの背番号18は肩を落とした。

 現地時間5月8日、ドジャースの山本由伸は、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発。5回(88球)を投げて、今季ワーストの5失点で3敗目を喫した。スコアレスで迎えた4回にガブリエル・モレノに満塁弾を打たれるなど苦心の内容となった。

【動画】防御率リーグトップが…山本由伸が痛恨の満塁弾を浴びるシーン

 試合前の時点で防御率0点台(0.90)を誇った山本。相手打線からすれば、1点を取るのも至難の投手となっていたわけだが、この日は崩れた。本人が「四球や死球がピッチングの中で基本的なミスが一発になってしまった」と振り返った4回に四球、内野安打、死球で無死満塁のピンチを招くと、モレノに痛恨の満塁弾を被弾。さらに5回にもケテル・マルテにソロ本塁打を打たれ、無念の降板を余儀なくされた。

 もっとも、一概に山本だけを責められない感はある。というのも、今季の彼は打線の”無援護”ぶりが顕著なのだ。

 このダイヤモンドバックス戦を終えてもなお、防御率1.80、WHIP0.98のハイスタッツが残る山本だが、ここまで8先発で得た援護点は9回あたり1.80。これは規定投球回に達した投手の中ではメジャーワーストタイの値であり、球界屈指のタレント力を誇る味方打線から彼がいかに見放されているかを物語っていると言えよう。

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