交渉解禁の山本由伸をMLB公式サイトが“徹底解剖”「最も面白いボールだ」と特筆した変化球とは?
山本にはいくらの値が付くのか。争奪戦に注目だ(C)Getty Images
現地11月20日(日本時間21日)、オリックスは山本由伸のポスティングシステムによるメジャーリーグ移籍への申請が完了し、同機構に受理されたと発表した。交渉期限は現地時間11月21日午前8時(日本時間21日午後10時)から1月4日午後5時(同5日午前7時)までと通知された。
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3年連続で「投手4冠」に輝いた右腕には、ヤンキースやメッツ、ドジャースやカブスなど10球団以上が獲得に興味を示している。
大争奪戦が予想される山本について、MLB公式サイトでデータ分析を担当するデビッド・アドラー記者が特集記事を配信し、右腕の凄みを解説。同氏は公式データ計測システム「スタットキャスト」のデータを用いて、山本が投げる各球種を徹底解剖した。
アドラー記者はまず、山本の速球に注目。「ヤマモトのフォーシームはWBCでの2回の登板で大リーグの平均的な先発投手よりも2マイルほど速く、97マイルにも達した。また、特定の速球では『ライズ(下から上に浮き上がってくるような軌道)』を生み出して三振を奪う場面も見られた」と剛速球を紹介。また、「ケビン・ガウスマンの速球と比較できるだろう」と今季MLBで12勝を挙げた右腕の名前を挙げて解説した。
多彩な変化球を操る山本だが、アドラー記者は「彼の最も面白いボール」にカーブを挙げた。「ヤマモトのカーブはクレイトン・カーショーに似ている美しい球だ」と、こちらも通算210勝を誇る大投手の名前を挙げて紹介し、「カーショウの大きなカーブはバッターを凍らせるが、山本にもそれができる。WBC準決勝のメキシコ戦で、77マイルのカーブで(相手打者の)ジョーイ・メネセスを驚かせたように」と記載した。