佐々木朗希は「毎年最多勝を取れる!」ダル・マー君を育てた名コーチが語る怪物右腕の凄みと期待
プロ野球史上最年少での完全試合達成をはじめ、プロ野球記録となる13者連続奪三振などプロ3年目にしてそのポテンシャルを現しつつあるロッテの佐々木朗希投手。
そんな将来球界を背負う投手、さらにはメジャーリーグでの活躍も期待される右腕について、日本ハム時代のダルビッシュ有や楽天時代の田中将大など歴代メジャーリーガーを育てた経験のある佐藤義則氏が、佐々木朗の優れた点、さらには今後への期待について語った。
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『鬼に金棒。日本を代表するエースになる』
現役時代は阪急、オリックスで活躍。引退後は日本ハムをはじめ楽天、ソフトバンクなどで投手コーチを務め数々のピッチャーたちを育ててきた佐藤氏。
そんな佐藤氏の目に、佐々木朗の投球はどう映っているのだろうか。
「1番凄いのは、スピードボールを持っているということと、150キロ近いフォークを投げれるというところでしょうね。鬼に金棒じゃないですけど、そういうものを持っているところがすごいなと思います。
そんなにフォアボールで潰れるようなイメージもないですし、抜けるボールはあるけど、ストライクゾーンに投げられるというコントロールも持っているのかなと思います。
あれくらい速くてストライクゾーンに投げられたらみんな打てないのかなって思いますよね。もっとコントロールを身につけたら、日本を代表する、エースになるんじゃないでしょうかね」
高校時代には最速163キロ、プロ入り後は最速164キロを記録している佐々木朗。
そんな佐々木朗のもつスピードボールの優位性について、佐藤氏はあのメジャーリーガーと照らし合わせ、こう評価している。
「ダルビッシュもそうですけど、彼もボールが強いので、真ん中をめがけて投げた球がファールになる。そして、追い込んだらコースを狙って投げるという技術を持っていました。『俺はわざと真ん中に投げてるんだ、そしてカウントを取ってるんだ』っていってましたね。
それくらいのスピードボールを持っていたら有利に立てる。カーブもスライダーも投げられるので、先発として長いイニングを投げるのであればそういったカウントボールを投げていかないといけないですからね。真っ直ぐとフォークだけだと肘に負担もくるし、カウントを取れるボールをもっとマスターしていくと、よりイニング数を投げられると思います」