「大谷はまだ“ベスト”ではない」無失点5勝目の大谷翔平は“完全復活”したのか?日本一の投手コーチ・佐藤義則が徹底分析!

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スライダーを中心としたピッチングでマリナーズ打線を抑えた大谷。ストレートの少なさが気になったと佐藤氏は言う。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は6月16日(日本時間17日)、敵地でのシアトル・マリナーズ戦に先発登板。6回93球を投げ、3安打無失点で今季5勝目を挙げた。調子を取り戻した感もある大谷のピッチングは、エキスパートの目にどう映ったのか。田中将大やダルビッシュ有を育て、「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏に、大谷の投球内容を分析してもらった。

【動画】スライダー主体のピッチングで6回無失点!大谷翔平がマリナーズ戦で奪った6つの三振シーンはこちら


 大谷本人も「今日は調子が良い」と感じていたことだろう。6回を投げて3安打無失点。今季6度目のクオリティスタートで、四球も2つだけだ。全93球のうちスライダーが38球と多かったが、傍から見ていてもスライダーが一番良いボールだったし、外から入れる変化球も厳しいコースに行っていた。対戦相手のマリナーズのバッターが、横の変化に弱いというデータがあったのかもしれないが、いずれにせよスライダーでストライクを取れたのが、この日は大きかった。

 あれだけのストレートとスライダーがあったら、そうそう連打されることはない。スプリットはあまり落差が出ずにバットに当てられていたものの、球のスピードがあるので打ち取れていた。大谷が不調の時になりがちな頭が突っ込んで投げるケースもなく、抜けるボールが少なかったから、精神的に余裕をもって投げていた印象もある。

 この日の投球を見る限り、状態が良くなっているのは間違いない。ただ、これがベストかと聞かれたら、まだ注文がつく。理由は主に2つ。ストレートの球数が少ないことと、スプリットで三振をあまり取れていないことだ。

 先にも述べたが、この試合ではスライダーが多かった。もちろん良いボールだったし、キャッチャーも「今日はスライダーが来ている」と判断して要求したのだろう。とはいえ、大谷の最大の武器は、やはり威力のあるストレートだ。

 この日はストレートをヒットにされた場面もあったが、それを気にしすぎてストレート系を控えると配球の幅が狭まる。大谷のストレートは、コースにさえ行けばそうは打たれない。仮に1球打たれたところで、次のバッターも同じように打てるわけではない、そういうレベルのボールだ。良い意味で開き直ってストレートを投げていけば、変化球がさらに生きて相手バッターも対応が難しくなる。





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