「井上尚哉は地球人じゃない」大橋会長が語るドネア戦の“完勝劇”。PFP1位や4団体統一戦にも言及「12月にはやりたい」

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井上の勝利の瞬間、大橋会長(右下)も興奮のあまりリングサイドに駆け上がった。(C)CoCoKARAnext

 井上尚弥(大橋)が圧巻の強さを見せつけ、264秒でノニト・ドネア(フィリピン)を下した”世紀の一戦”。 WBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦は、下馬評を大きく上回る井上の快勝だったが、当事者である陣営側にとっても予想以上の出来だったようだ。井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長が、ドネア戦について語ってくれた。

【動画】わずか264秒の圧勝劇!井上尚弥が渾身の左フックでドネアを沈めた衝撃KOシーンをチェック!

 「凄かった。過去にいろんな試合があったけど、それでもベストバウト」と試合を振り返った同会長は、特に井上の常人離れしたメンタル面を強調。「井上尚哉は地球人じゃない。あのメンタルは本当に宇宙人。他の選手とは、ちょっと比較しようがない」としたうえで、「試合前は誰でも感情は大きく揺れるものだけど、井上はプレッシャーに動じることがない。今回もそうでした」とドネア戦にも、いつもと変わらぬ平常心で挑んだことを明かした。

 また、試合後に父の真吾トレーナーが語っていたように、井上はある部位に「ちょっと痛みがあった」が、その不安をモノともしない圧倒的な強さに、大橋会長も改めて「井上のことを凄い凄いと思っていたけど、ほんとに凄かった」と最大級の賛辞を送っている。

 世界で最も権威あるボクシング老舗専門誌『The RING』のパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強ボクサーを決めるランキング)で1位を獲得したことについては、「4団体統一や4階級制覇している重量級や中量級のチャンピオンがいるなかで、井上が1位に選ばれた。すごいことですよ。アメリカやイギリスでTwitterのトレンドで1位だったし、本当に現実離れしている」と感嘆。次戦のスケジュールについても、「(WBO王者の)ポール・バトラーとやることが一番ですが、交渉事は水物なのでどうなるか分からない。ただ、12月にはやりたいと思っています」と4団体統一戦への意欲をのぞかせた。

 “世界最強”の称号を手にしたモンスターは、どこまで進化を続けるのか。前人未到の領域を歩み続けるチャンピオンの動向から目が離せない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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