「親に捨てられたような気持ちになりました」糸井嘉男氏が日本ハムからオリックスへの衝撃トレードを振り返る「お前、何したんやと言われて…」
そんな野手としての才能を見出してくれた球団が、海外ではなく国内の他球団への放出との決断に「親に捨てられたような感じ」と悲しみ、「(日本ハムを)若干嫌いになりましたね」と、当時は怒りの感情にもなったという一方で、根底には日本ハムへ感謝の気持ちも入り混じったという。
宣告当日は、トレードに対して悲観的な気持ちがぬぐえずにいたというが、それでも、キャンプイン間近ということもあり、「日ハム戦は絶対に打つ」と心に決め、すぐに吹っ切れ新天地でのスタートに臨んだという。
動画の終盤、田中氏から「もしトレードがなく、あのまま日ハムにいたら、自身はどうなっていたか?」という質問に対し、「甘えていたと思う」と答えた糸井氏。
「3割打てて、30盗塁もできて、なんとなくもうこの成績くらいでいいかなと思っていた」と、自身の成績にある程度満足をしていたという。
「でも、そういうところって球団はみていて、この選手のポテンシャルはもっとある、とか、勝手に自分の限界を作っているなとか分かられていたと思う。実際そうだったんで」
実は日本ハムの放出は”親心”だったと気が付いたというのだ。実際にオリックス移籍後の糸井氏はさらに羽ばたいていく。
移籍2シーズン目の2014年には打率.331をマークして首位打者に輝き、2016年には「53盗塁」で35歳にして盗塁王のタイトルを手にしたことも話題を集めた。その後はFAで阪神に移籍、「超人」の愛称も定着、球団の垣根を越えて、愛された選手となった。
また近年、球界ではトレードや現役ドラフトなど移籍が活性化しており、新天地で新たに才能が見いだされる成功例も非常に多くなってきた。
そんな自身の経験も踏まえ、「トレードをきっかけに飛躍するぞと強い気持ちを持ったり、くすぶっている選手も活躍するきっかけになると思う」と、トレードに対して前向きなコメントを残した。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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