今オフ筒香も、初のポスティングでのMLB移籍は実は広島の・・・
初のポスティングシステムでのMLB移籍、実は広島の…
初めてポスティングシステムでメジャー移籍したのは1998年オフの、広島のアレファンドロ・ケサダ外野手。譲渡金は40万ドル(約4000万円)だった。レッズ傘下マイナーに合流したがメジャー移籍は果たせなかった。
その後、2000年オフにイチロー、20001年オフに石井一久と次々と同システムを利用してメジャー挑戦を実現させた。2人の譲渡金は約12~14億円程度だったが、次第に日本人選手の市場価値が上がっていく。2006年オフの松坂大輔、2011年オフのダルビッシュ有の譲渡金は50億円以上にまで跳ね上がった。
これに悲鳴を上げたのがメジャー各球団。特に少ない予算で臨むチームは太刀打ちできない。譲渡金は、戦力均衡を狙ったぜいたく税の範囲外ということもあり、是正を迫られた。
2013年からは、譲渡金の限度額が約20億円に抑えられた。その代わり、獲得を希望するチームは全て交渉が可能になった。
そして2018年からは現行制度へ。譲渡金は契約総額に応じて決まる形となった。約25億円までの部分には20%、残り50億円までの部分に17・5%、それ以上の部分には15%の額が譲渡金となる。昨オフ移籍した菊池は契約延長オプションや出来高が複雑に絡んだ契約となっており、退団するまで譲渡金の総額が決まらないという複雑な形となった。
ポスティングシステムでメジャーへ移った選手はこれまで18人。筒香の契約交渉はまだ始まってもおらずこれからだが、果たしてどんな新天地に決まるのか。先人たちが歩んだ道のりと、築いてきた歴史があり、夢への扉が開こうとしていることは、忘れてはならないだろう。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]