巨人「困ったときの亀ちゃん」で連敗ストップ!イチローイズムを受け継ぐ男

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 チームの危機を救ったのはやはりこの男だった。巨人は1日のDeNA戦(東京ドーム)に3―2と勝利。7回に亀井善行外野手(39)が決勝犠飛を放ち、連敗を5で止めた。

 同点で迎えた七回、1死から若林が中前打、坂本が左前打で二、三塁とすると、4番・岡本和が申告敬遠で歩かされた。一死満塁の好機に5番の亀井はセンターへ値千金の犠牲フライを打ち上げ、しっかり仕事をしてみせた。この日の亀井は2点を追う6回にも丸の左前打で二塁から激走。相手捕手と交錯しながら同点のホームを踏み、「体が壊れてもいいと思った」と闘志あふれるプレーでチームに勝利をもたらした。

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 ヒーローインタビューでも笑顔はなかった。決勝犠飛の場面については「毎年、なんか…。誰かが敬遠して僕(の打席)っていう形が多いので、いつもナメられてるなという気持ちはあるんですけど」と悔しさをあらわにしつつ、こう続けた。「本当に今年は情けない成績でね、あれですけど、いいところで打ててよかったです」と仕事を果たせたことに安堵の表情も浮かべてみせた。

 巨人一筋17年のベテラン。原監督からも「困ったときの亀ちゃん」と全幅の信頼を置かれている。「若手が多くなった今のチームで原監督の勝利至上主義を最も理解している選手の一人。過去には内野5人シフトも経験。なかなか結果を残せない若手にも『とにかく飯だけは食っとけ』とアドバイスを送るなど、いい兄貴分です」(球界関係者)。





 自らで「こんなに長くプロ野球選手を続けられると思っていなかった」という亀井が覚醒したのは2009年の第2回WBCの経験も大きいとされる。侍ジャパンのメンバーとしてイチロー氏と過ごした経験が今のキャリアにつながっているというのだ。

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