2か月ぶりの復帰登板も返り討ちに…中日・大野雄大は再び輝きを取り戻せるのか

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大野はこの日、5回62球で降板。5失点を喫した(C)産経新聞社

 中日は阪神とのビジター3連戦を1勝1敗1分で凌ぎ、週末は本拠地・バンテリンドームナゴヤでDeNAとの3連戦に臨んでいる。初戦を髙橋宏斗で落とすと、2戦目は大野雄大が先発するも試合を作れず。残念ながら連敗を喫した。

【動画】初回に痛恨の2ラン…大野雄大が牧秀悟に本塁打を打たれたシーン





■牧秀悟に2本塁打を被弾

 大野はこの日の登板が約2か月ぶりの1軍マウンド。今季は左肘の手術明けシーズンにあたり、4月3日の巨人戦(バンテリンD)で556日ぶりの復活星をマーク。同20日の阪神戦(甲子園)では2回6失点KO。以降はファームでの再調整を経て、今回のマウンドに臨んだ。

 結果は5回5失点と返り討ちに遭うのだが、点の取られ方もよろしくなかった。

 初回いきなり牧秀悟に2ランを浴びると、4回にも2打席連続アーチを被弾。5回には桑原将志に2ランを叩き込まれ、3本の本塁打を喰らったのだ。

■自慢の直球は140キロ前後しか出ず

 牧に打たれたのはともに低めのボール。1本目はやや真ん中に入った直球、2本目は内を狙ったカットボールを掬い上げられた。そして2打席とも初球を打たれているのは、因果があるとしか思えない。かつて一緒に最優秀バッテリー賞を獲った木下拓哉ともども、冴えが見られなかったように感じられる。

 桑原にトドメを刺された2ランは、内角高め直球をうまく打たれたもの。これは相手が上回ったと見る向きもあるが、一方で球威不足を心配したくなるボールでもあった。事実、この日は直球のスピードが140キロ前後しか計測されておらず、以前のような直球で「刺す」ボールがほとんどなかった。

 ファームでは空振りを取れていたボールでも、1軍の打者相手には通用しなかったということか。このあたりに難しさを感じる。

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