先発転向 巨人のドラ1・西舘勇陽は先発ローテ「第6の男」になれるか
西舘が先発として加われば大きな底上げになるだろう(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
「配置転換」で、再び輝くことはできるでしょうか。
巨人のドラフト1位ルーキー・西舘勇陽です。中央大時代は主に先発投手を務めていましたが、3年時にはリリーフで奮闘していた実績もあり、巨人ではチーム事情もあって開幕から救援陣に加わりました。開幕から新人最長タイの10ホールドを記録し、5月26日の阪神戦(甲子園)ではプロ初勝利をマーク。同31日の西武戦(ベルーナドーム)ではプロ初セーブを挙げるなど、順調にキャリアを積み重ねてきたのですが、6月に失速します。
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「6月の月間防御率は7.71と打者に捉えられるシーンが目立つようになりました。被打率は.353と、月間防御率0.00、被打率が.091だった5月とは別人のようだった。6月30日にプロ入り後初めて出場選手登録を抹消され、フォームの修正などに乗り出すのです」(スポーツ紙記者)
桑田2軍監督の助言もあって、徐々に球威を取り戻す中、阿部監督からは先発転向プランが浮上。真夏に1軍昇格を果たし、8月23日の中日戦(東京ドーム)ではプロ初先発に臨みますが、5回4失点と好投ならず。再びファームへと逆戻りになります。
前述の記者は言います。
「西舘はそこから徐々に調子を上げているようです。8月29日、ジャイアンツ球場で行われたイースタン・リーグ、オイシックス戦では5回2安打無失点、8三振を奪う力投を見せました。9月5日のジャイアンツ球場、イースタン・リーグ・ロッテ戦でも5回を3安打2失点、7奪三振とゲームメイクに成功しています。『1点も取られちゃいけない』というリリーフ陣のマインドから、『最少失点に抑えて勝ち越されなきゃいいんだ』と先発投手の心理になることで、いい意味で吹っ切れたのではないでしょうか」