中野友加里×安藤美姫、「記録よりも記憶に残る選手に」安藤美姫が尊敬するスケーターとは
「私が求めていたのはコレだ」
ミシェルさんを尊敬する理由について明かしてくれた安藤さんだが、さらに自身のスケート観に繋がるこんなことも学んだという。
「ミシェルって、オリンピックで金メダルに近い存在だったのに一度も金を取っていません。それなのに誰よりも愛されて誰よりも応援されて、誰よりも記憶に残る演技をした選手だと思うんですよ。それを見た時に、自分は結果を求めてスケートをやっていないことに気がついたんです。ミシェルみたいに、氷の上で滑ってくれるだけでいい存在になりたい、チャンピオンよりも記憶に残る演技をしたいという思考に変わりました。」
記録よりも記憶に残る選手になりたい。そう思うようになったという安藤さん。実際に自身のあの演技について、こんな経験をしたことがあるという。
「自分でいうと『クレオパトラ』です。バンクーバー五輪のあとアメリカに戻って、タイムズスクエアを歩いていた時があったんですが・・・。名前は覚えられていないんです、けど五輪のすぐ後だったので、見知らぬアメリカの一般の人に『あー、クレオパトラでしょ?名前はわかんないけどごめんね!』って言われました。それがすっごく嬉しくて、自分が求めていたのってコレ!って思いました。自分はスケーターとして悔いはないなと思えた瞬間をくれ、スケーターとしてのあり方を教えてくれたのが尊敬するミシェル・クワン選手でしたね。」
さらに動画内では、今だから笑える、中野友加里を襲ったある「ハプニング」について、当時の心境も踏まえて語られている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。