【対談】中野友加里×安藤美姫、五輪への思い&どん底から救ったある女性の存在を明かす
どん底から救った1人の女性、そしてバンクーバー五輪へ
スケートを辞めたい・・・。そう思っていた安藤さんだが、その後も競技を続け、トリノ五輪の翌年には世界選手権で優勝している。競技を続けようと思ったきっかけは何だったのだろうか。
「(トリノが終わって)本当に引退しようと思っていました。終わったあと、誰よりも家族と先生に会いたくて、それだけ会ってすぐ帰ろうと思っていたんですが・・・。そこへ向かう途中に、たまたま現地に1人日本選手団を応援しに来ていたおばさんがいらして、『この世界の舞台で4回転に挑戦してくれてありがとう』って言ってくれたんです。それまでバッシングの嵐で、本当消えたいとすら思っていました。ただ、その方に出会ってから『こうやって思ってくれる人もこの世の中にいるんだ』って初めて思って、1人でもそうやって思ってくれる人がいるんだったら、もう一回スケーターとして、ジャンプの安藤美姫として戻ってきたいと思うようになりました。そのおばさんがいなかったらスケートを辞めていましたね。」
自身をどん底から救ってくれ、スケートを続けるきっかけとなった1人の女性の存在を明かしてくれた安藤さん。
その後もスケートを続け、2010年には、自身2度目となるバンクーバー五輪代表に選出された。
「バンクーバー五輪は、自分の為にも、日本代表として戦っている身としても、絶対に代表入りをしないといけないと思っていました。トリノ五輪では選手としての自覚も足りなかったですし、トリノの時は骨折もしていたので、万全の体調や調整で、五輪で悔しかった思いは、五輪でしか返せないと思っていました。」
さらに動画内では、共に日本代表として戦った中野さんと安藤さんが、それぞれの全日本選手権への思いを語っている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。