楽天の絶対的守護神・松井が登録抹消 代役クローザーはどの投手?
楽天の逆転優勝に暗雲が垂れ込めた。守護神・松井裕樹投手が26日、右太もも痛のために1軍の出場選手登録を抹消された。
ここまで43試合に登板し、0勝2敗、防御率0・63。リーグ2位の24セーブを挙げていた。一時は首位に立つなど前半戦から好調なチームにおいて、離脱した26日時点までの96試合で、他にセーブを記録した投手はいない。絶対的なクローザーとして支えてきた。
25日の練習中に患部を痛めた。「10日では無理。(復帰まで)1カ月近くかかると思う」と石井監督はメディアに対し長期離脱する見通しを示したという。
26日のオリックス戦は7-6と1点リードのまま最終回を迎えた。代わって抑えを務めたのは、これまでセットアッパーとして21ホールドを積み重ねてきた宋家豪。台湾出身28歳の右腕は、3番吉田正からの好打順を、全て内野ゴロで3者凡退と危なげなくリードを守り切った。来日6年目でうれしい初セーブが記録された。
8年ぶりに古巣復帰した田中将大を筆頭に、涌井秀章、岸孝之、則本昂大、早川隆久といった豪華先発投手陣が開幕前から注目された今季の楽天。だが、ここまで優勝争いを繰り広げることができていた最大の要因は、中継ぎ投手陣の奮投にある。
オールスターにも選出された松井、宋家豪を筆頭に、酒居知史は38試合で3勝1敗22ホールド、防御率2・48。安樂智大は37試合で3勝0敗14ホールド、防御率1・16。主にこの4投手が勝ちパターン継投を支えてきた。