新庄ハムはなぜ強くなったのか? 快進撃を支える若手の躍動 田宮、郡司、水野の「強み」をOB・田中幸雄氏が解説
プロ3年目となる水野に関しても「入ってきたときからバットがしっかり振れる選手だった」と入団時から存在感を示していたと田中氏。特に守備においては堅守が光り、1軍で活躍する現在も「全身でバットをしっかり振り切れている、パンチ力があるバッター」と評価した。
水野はキャンプは2軍スタートだったものの、キャンプ途中の紅白戦でアピールを果たすと、自身初の開幕スタメンを遊撃ポジションで勝ち取った。同一カード3連勝を飾った5月12日に行われたロッテ戦では9回に自身初のサヨナラ打をマーク、お立ち台では「これが今年のファイターズです!」と絶叫した。30日の阪神戦においても4回無死二、三塁の好機にライト前へ適時打を放った。堅守でも知られ、大事な内野の要として、存在感は増している。
今後の課題としては年間通して安定感あるパフォーマンスが残せるかといったところも出てくるだろう。ただここまでのチーム快進撃には、新たなレギュラー候補3人の活躍も大きかったことは間違いない。
2年連続最下位からの逆襲へ――。ここからさらに、定位置を奪う争いもし烈さを増してくる。着実に成長し、自信をつけている彼らの活躍も引き続き、期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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