「想像を越えた」伝説の50-50を生んだ決断 大谷翔平を“歩かせなかった”青年指揮官が再告白「私は誠実さを失いたくなかった」

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敵将として大谷の歴史的な一打を眼前で目の当たりにしたシューメーカー氏。(C)Getty Images

 今から約3か月前。野球界に1つの“伝説”が誕生した。去る9月19日に行われたマーリンズ戦で大谷翔平(ドジャース)が達成した「シーズン50本塁打、50盗塁」だ。

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 驚異的なパフォーマンスで偉業はやってのけられた。この試合に「1番・DH」で先発した大谷は、6打数6安打3本塁打2盗塁10打点と文字通りの離れ業を披露。史上初となる50-50を達成した。

 最終的に54-59にまで伸びた大谷の大記録。この快挙において小さくない影響を及ぼしたのが、敵将だったスキップ・シューメーカー氏の決断だった。

 ドジャースにとって重要なポイントゲッターである大谷に対しては、申告敬遠などで避ける判断もできた。しかし、44歳の青年監督は「(大谷を敬遠することは)野球的にも、私のカルマ的にも、そして野球の神様的にも、悪い行動だと思った」と避けず。「野球はそうあるべき」と若手投手も多いチームに最後まで堂々と勝負を挑ませた。

 無論、勝負よりもロマンを追い求めたシューメーカー氏は、地元メディアやファンから批判を浴びた。大谷に打たせるべきではないというのが、やはり「セオリー」という見方が大半を占めた。

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