中高速のイギリスGPは後半戦を占う試金石 角田裕毅はメンタル面を立て直せるか
次戦は伝統のイギリスGP。会場のシルバーストーンサーキットは高速コーナーもある中高速コースで各チームとも欧州シリーズから持ち込んでいる空力パッケージの威力が発揮する。ここで苦戦すれば、シリーズ後半戦でも好結果につなげることは難しそう。大事なグランプリとなる。
心配されるのは角田のメンタル面だ。走行中の口の悪さは有名で、開幕戦では無線の内容について常に主催者のターゲットにあると苦言を呈されたことがある。その後は発言内容に気をつけていたようだが、再び悪いクセが出てしまった。
一般のドライバーもハンドルを握った途端に気性が激しくなることはある。学術的には「ドレス効果」とも呼ばれており、普段は穏やかな角田が急に豹変するのもその典型例だ。
今回の罰金額は約690万円。一部執行猶予付きで、シーズン中に「再犯」しなければ、最終的に罰金は半額に軽減される。これが角田の今後にどのように作用するか。発言が制限されることで仕事の効率が下がることもあり得る。もちろん、障がい者を差別する内容を口にはしてはいけないが、角田のみがやり玉に挙がるのはいかがなものか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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