角田裕毅の昇格は「絶対正しい」 恩師がレッドブルの異例決定の“正当性”を断言「ローソンに100年与えても速くならない」

レッドブルの一員として日本GPを走る角田。(C)Getty Images
若き日本人ドライバーへの期待が高まっている。4月4日から三重・鈴鹿サーキットで開幕した日本GPからのレッドブル昇格となった角田裕毅だ。
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業界関係者にとっては青天の霹靂とも言えるシート交代だった。角田の代わりに姉妹チームのレーシングブルズに降格したリアム・ローソンは、今季からセカンドドライバーとして昇格したばかりだった。ただ、開幕2戦でゼロポイントと大不振。オーストラリアGPでは予選18番手で決勝はクラッシュしてリタイアするなど低調なパフォーマンスに終始するなど、エースドライバーのマックス・フェルスタッペンのために採用されたという新型マシン「RB21」の適応に苦戦した。
角田の緊急昇格を決めたクリスチャン・ホーナー代表いわく「時間がなかった」という今回の人事は、一部で、まだ23歳と若いローソンに適応機会をもっと与えるべきだったという批判も噴出した。だが、新たに重役を任された日本人ドライバーをよく知る人間は、「最初からツノダにするべきだった」と語る。
異例の決定によって、ローソンを“更迭”したレッドブル。そんな常勝軍団への批判的な風潮を断じるのは、アルファタウリの元チーム代表で、現在は非常勤ながらレッドブル系チームのコンサルタントを務めているフランツ・トスト氏だ。
21年にF1デビューを飾った角田にとって“恩師”とも言えるトスト氏は、オーストリアの放送局『ORF』で「私なら最初からユウキを選んでいた。私はすでに、昨秋にはそれを明確にしていた」とキッパリ。そして「ユウキはローソンよりずっと速い」としている。