【中日】ドラ1金丸“自責ゼロ”の好投も報われず、川越の“逆転2ラン”は判定に泣かされ幻に……訪れたシーズンの「踏ん張りどころ」

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金丸の力投は実らず…プロ初勝利はまたもお預けに(C)産経新聞社

 竜党にとって、今季最もフラストレーションの溜まる負けだったに違いない。

 中日は5月27日、敵地・神宮球場でヤクルトと戦い、1-2で惜敗。終盤になんとか追いつくも、直後に突き放されてしまった。

【動画】中日・金丸夢斗が鮮烈の1球!内角へ152キロのストレート

■金丸はまたもプロ初勝利逃す

 この日の先発はドラフト1位左腕・金丸夢斗。4球団競合の黄金ルーキーは、5月5日のデビュー戦から2試合続けてQS(クオリティ・スタート=6回3自責点以下)をマーク。援護に恵まれず初勝利はまだだが、大気の片りんは十分に見せていた。

 3度目のマウンドとなった今回も3回まで1安打無失点と、上々の立ち上がりを披露。あとは先取点を……となったが、打線は毎回走者を出しながらも無得点。金丸自身も2度の打席とも得点圏で回ってきたが、いずれも三振に終わっている。

 均衡が破れたのは4回。2死からホセ・オスナに安打と盗塁を許し、続く内山壮真の打球を左翼手・川越誠司がファンブル。その間に先制点を許してしまった。

 結果、金丸は6回1失点で降板した。失策が絡んだので、自責点はゼロ。味方の得点はなく、プロ初勝利はまたもお預けとなった。

■幻の逆転弾の後、同点に追いつくも

 1点ビハインドの8回、“事件”が起こった。

 1死から福永裕基が四球で出塁し、打席には5番の川越。一発出たら逆転の場面で、川越は右翼ポール際へ特大の当たりを飛ばす。打球はポールの上を通過し、そのままスタンドに着弾。逆転2ランだ――と思った刹那、審判の判定はファウルとなった。

 川越は信じられない表情を浮かべ、井上一樹監督は苦笑いを浮かべながらリクエストを要求。映像が流れるたび、判定が覆るのを確信したドラゴンズファンの歓声が上がる。

 しかし、およそ3分間のリプレー検証の結果はファウルのまま。ベンチの首脳陣は総出でポールを越えたジェスチャーを繰り返し、レフトスタンドからは大ブーイング。おそらく覆るほどの確証を得られなかったのだろうが、今後に禍根を残す判定となった。

 その後、ブライト健太の代打タイムリーで同点とするも、逆転には至らず。裏に今度は村松開人の失策をきっかけに勝ち越され、最後は石山泰稚に通算100セーブのメモリアルを許してしまった。

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