衝撃のトレードから1年…日本ハムで「居場所」を確保した郡司裕也 古巣との交流戦へ
■カメラ直撃弾にもニヤリ
迎えた2024年シーズンは、指揮官の助言もありキャンプから三塁手のポジション争いに参戦。「1番・三塁」で出場した4月9日のソフトバンク戦(熊本)で複数安打、11日の同カード(北九州)で今季1号アーチを放って以降、ほとんどの試合でスタメン出場を果たしている。出場試合数は早くも昨季の数字に近づき、打撃成績もキャリアハイを更新中。守備位置は昨季と異なり、9割方三塁に落ち着いている。
ここまでの印象的な一打といえば、本拠地で行われた5月15日の西武戦。第2打席に隅田知一郎の直球をたたくと、打球はライトポール際に飛び込む4号2ランとなった。実はこの打球がブルペンに設置されたカメラを直撃していて、チームメイトからは「あれ30万だぞ」と冷やかされたそう。もっとも本人は「30万でホームラン打てるなら、いくらでも払いますよ。返ってきますから」とニヤリ。直筆の謝罪文とともに該当のカメラを展示したという後日談も面白い。
6月11日からは古巣・中日がエスコンフィールドに乗り込んでの3連戦が始まる。かつての同僚や首脳陣に対して、郡司はどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。
[文:尾張はじめ]
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