羽生結弦を「推す」となぜ心身が健やかになるのか

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(3)メディアリテラシーが上がる
 「推し活」を通じて、多くの新聞、テレビ、雑誌、ネットメディアなどに接することから、どの媒体が本人にしっかりと熱意を持って取材しているのか、あるいはそうでないのか、見分ける力…メディアリテラシーが高まることも、メリットの一つに挙げられます。

 「『推し活』はお金がかかるように見えますが、私もパートタイムの仕事ですし、育児の中でそんなに潤沢な資金があるわけではありません(笑)。その分、メディア側の本気度を『見分ける』力は身についたと思っています。羽生君の熱心なファンは、スポーツ新聞の担当記者や有能なカメラマンの名前を覚えていますからね。そのクオリティーの強弱には敏感になりました。この力は他のニュースに接した際にも、結構役立っていると思っています」

 何かを好きになったり、夢中になることは10代の特権ではありません。むしろ成熟した暮らしの中にこそ、「推す」喜びを噛み締められるというもの。人にとって、「推し活」が続く限り、青春時代は終わらないとも言えるのではないでしょうか。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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