40歳を過ぎて全身の関節が痛くなった貴方へ

タグ: , 2024/5/20

40歳をすぎると、女性の卵巣機能は、それ以前にくらべて変化します。

だいがいは、45歳くらいまでは妊娠できる最後のチャンスなので、女性ホルモンの分泌が過剰になったり、でもチョッピリ卵巣が疲れてきて月経が不規則になったりします。 そして45歳過ぎたころから女性ホルモンの分泌は減少し、閉経へと向かっていきます。

一方体に関しては、35歳くらいをピークに加齢によりそのストレス耐性は低下していきます。(つまり体力はなくなっていきます。)このストレス耐性が低下した体に過剰な女性ホルモンと過労が加わるとまだ更年期(大体45~55歳)ではないのに、更年期障害のようなイライラや抑うつ、慢性疲労などの症状が起きることがあります。このような状態が、プレ更年期と呼ばれることがあります。そして45歳をすぎて体力の低下とともに、本当に女性ホルモンの低下が始まると、正真正銘更年期障害が起こってきます。更年期障害の症状は、すべて心と体の知覚過敏であると説明するとわかりやすくなります。ホットフラッシュや抑うつなどは代表的症状ですが、皮膚が痒くて、ナイロンの下着が着れなくなったり、臭いが気になって、電車に乗れなくなったり、夫に近寄らなくなったりすることがあります。そしてそろそろ筋肉量が低下して、関節の筋肉によるサポートが以前より弱くなっている女性の間では、気候の変動や過労で、関節痛がでてくることがあるのです。(やっと、本日のお題まで行きつきました。)40歳すぎて、全身の関節が痛くなった貴方は、まず整形外科に行って、リューマチや変形性関節症がないかどうかをチェックしてもらったほうがいいでしょう。

そしてそれらの病気がある場合は、それらの治療を優先したほうがいいです。





一方整形外科で、原因がはっきりしないと言われた場合は、婦人科、女性内科、女性泌尿器科などで女性ホルモンのチェックをしたほうがいいでしょう。

そして女性ホルモンの低下が認められる場合は、女性ホルモン補充療法をおすすめします。

女性ホルモン補充療法で、全身の関節痛が、すっかりよくなる人がたくさんいます。

痛みの継続期間が長い場合は、前述の慢性疼痛症の治療を併用したほうが効果的な場合もあります。しかし女性ホルモン補充を受ければ全ての問題が解決するわけではないんです。

筋肉量をアップして、関節の筋肉によるサポートを維持するために、痛みが改善してきたら定期に運動することが必要です。

またそれまでの人生で食事に気を使っていなかった人は、筋肉のもとになる良質なタンパク質とミネラル豊富な野菜を食べる努力を開始する必要があります。関節に負担をかけないためには、体重コントールも必要です。そして何よりも脳内のセロトニン濃度を維持するために、自分を肯定して、前向きに生きるためのメンタルトレーニングが重要になってきます。40歳〰70歳の女性は、子育ても一段落し、人生でもっとも楽しい時期を迎えていますが、この期間に、しっかり自分の心と体のケアを自分自身で行う習慣をつけることが、70~100歳の人生をゆたかにする鍵です。

[文:女性医療クリニックLUNA]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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