脳のしくみと働き
脳は大きく「大脳」「小脳」「間脳」「脳幹」の4つに分かれていて、それぞれ役割が決まっています。知っているようで知らない脳のしくみと働きについてみていきましょう。
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脳の働き
脳は、運動や言語、感情、感覚、記憶、思考、身体の調節など、私たちが生きていく上で必要なあらゆる活動をコントロールしている器官です。
脳はとても働き者で、起きている間は常にフル回転で活動しています。
私たちが1日に消費するエネルギーのうち、約20%を脳で使っているのだとか。成人の脳の重量は1.2~1.5㎏で体重のおよそ2%しかないので、いかに大量のエネルギーを消費しているかがわかるでしょう。
よく「頭を使うとお腹を空く」といいますが、気のせいではなく本当のことなのです。
脳のしくみ
脳は大きな一つの塊ではなく、いくつかの部分に分かれており、それぞれ請け負っている役割が異なります。
・大脳
脳の80%を占める部位で、前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉に分かれています。知性を司る部分で、思考や理性、記憶などに関わっています。人間は他の哺乳類に比べて、この大脳が飛び抜けて発達しているといわれています。
・小脳
運動をコントロールしている部位です。身体の動きをスムーズにする、姿勢を保持する、身体のバランスを保つなどの働きがあります。
・間脳
自律神経やホルモン分泌、免疫システムの中枢です。視床(ししょう)・視床下部(ししょうかぶ)などから構成され、体温調整や体内時計の調整などに関与しています。
・脳幹
脊髄と間脳の間にある部位です。呼吸や心拍、血圧、消化など、生命活動を維持する上で欠かせない働きを司っています。