知っておきたい!肩こりの原因・しくみ

タグ: , , 2024/11/4

[文:蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院 http://houshou-hari.com/]

『肩コリ』と一言で言いますが…

一般的に私が思う肩コリは、「母さんお肩を叩きましょ~♪」と歌いながら叩く所、僧帽筋という筋肉の部分です。この筋肉は腕全体を持ち挙げる時に使いますので腕をたくさん使えば、疲労しますので凝りというかこわばりのようなものは出て当然です。

僧帽筋以外にも、腕全体を持ち挙げる時に使う筋肉がありますので、それらの筋肉が同じように疲労すれば、違った場所の凝りやこわばりとして自覚するはずです。

【関連記事】腕があがらないほどの痛み「四・五十肩」になる本当の原因





そんなに使っているつもりは無いんだけど…

筋肉をたくさん使うとは、「たくさん動かす」と考えがちですが、固定するような使い方のほうが筋肉は疲労します。腕を同じ位置に固定する、パソコンを長時間する時などがそうなります。また、重力に対抗して姿勢を保つために使う筋肉(抗重力筋と言います)は、同じ姿勢を保てば疲労しますが、精神的緊張によっても力が入ってしまうことが分かっていますので、一般的に言うストレスからくる肩コリというものもあります。

休んでもコリが取れない理由

疲労して起こるなら、寝たりして休息させれば、腕の筋肉などの他の筋肉同様に肩コリも治るはずです。では、なぜ肩コリは治りづらいのでしょうか。原因はいくつか考えられますが、よく見られるものは以下のような感じです。

1.単純に休息が足りていない、もしくは休息させていない。
そのままですが、回復させるような動作やケアをしなければ、いずれ慢性化してしまい、簡単には肩コリが取れなくなってしまいます。

2.精神的緊張が取れない。
休んでいるつもりでも、精神的緊張がずっと取れなければ、寝ている間も抗重力筋の緊張が緩みづらく、思ったように肩コリが取れません。

3.気になっている所以外の筋肉が緊張している。
腕を動かす筋肉は腕を挙げる筋肉以外に、下げる筋肉もあります。下げる筋肉の緊張が強いと、その緊張に打ち勝つように腕を持ち挙げなければいけません。結果的に、腕を挙げる筋肉を過剰に使うことになり肩コリしやすくなります。

4.筋肉が疲労しやすい状況になっている。
筋肉が正常に緊張したり弛緩するためには、からだのいろいろな機構が正常に稼働している必要があります。ひとつ例を挙げると、もし血液の状態があまりよくないと、筋肉に正常に栄養が送りこめないので容易に疲労する、などです。

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