8割以上は病気や寝たきりで最期を・・・、将来のために今なぜ痛みや不調が起きているのかを考える大切さ
QOLをあげるのは薬じゃない。健康こそが「生きる」を豊かにする
坂田氏は、薬剤師でありながら、薬を処方しない体をつくることの大切さを発信しています。
「例えば、痛み止めの薬。頭痛や生理痛など、あらゆる痛みを取ってくれます。薬が完成するまでには、痛みの原因を追究し、薬がどう作用すれば痛みが取れるのかなど、薬が効くメカニズムの調査・研究が行われます。体も同じです。そもそも痛みが起こる原因は体にあるため、薬の開発と同じように、体のメカニズムを知れば、その痛みを緩和することができるはずです。
体は食べ物で作られているので、食べた物が体にどのように作用しているかを知ることが重要です。でも、食べた物が体にどんな影響を与えているかは、誰も教えてくれませんよね。私は、薬剤師として医療や介護の現場で仕事をしてきましたが、誰もが寝たきりにならず、薬も飲まない生き方を望んでいるんです。ならば、そうした生き方ができるように知識を活かして、食べ物が体に与える影響や予防することの大切さを伝え、世の中の健康意識を高めていきたいと考え、今の会社を立ち上げました。
薬を飲めば痛みは緩和し、驚くほどにQOLは上がりますが、それは一時的であり、痛みは繰り返すことも多くあります。その痛みの原因について考えてみましょう。がんや心疾患など死に繋がるような病気だけでなく、肩こりや腰痛、肌荒れ、口内炎、花粉症なども、原因があって不調が起きています。健康に生きるために、本当の意味でQOLを上げるために、自分の体と向き合って、行動を変えてほしい。体の不調を歳や忙しさのせいにしないでください。」
と、思いを語ってくれました。
※QOL=クオリティ・オブ・ライフ、生活の質の略称
病院に行かなくても、ドラッグストアで薬を買って飲むことはあるはず。小さな錠剤で痛みが緩和し不調が改善するのには驚きますよね。もし、薬を飲むことが日常化しているならば、一度、体と向き合い、なぜ痛みや不調が起きているのか、その原因を考えてみましょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
坂田 武士
一般社団法人日本予防医学マイスター協会 代表理事
株式会社サムライフ 代表取締役
昭和大学薬学部薬学科を卒業後、薬剤師免許を取得。大手製薬会社勤務や特別養護老人ホームの施設長などを経て、予防医学やエイジングケアの重要性を感じ、2009年株式会社サムライフを設立。2019年一般社団法人日本予防医学マイスター協会を設立し、全国で予防医学の資格認定を発行している。薬をすすめない薬剤師として、これまでに1万人以上の独自のオーダーメイド予防医学カウンセリングを行う。筋肉を維持して脂肪だけを落とす「オプティマムファスティング(R)」は、健康・美容業界のプロの間で広がり、便秘外来や整形外科のクリニックやエステサロン、プロスポーツ選手などにも取り入れられている。この方法を記した著者「4日間で脂肪だけをキレイに落とす本」(学研プラス)が好評を博す。
<保持資格>
薬剤師、予防医学マイスター(R)、予防医学士(R)、オプティマムファスティングコーディネーター(R)、スポーツファーマシスト
株式会社サムライフ
http://somelife.co.jp
一般社団法人日本予防医学マイスター協会
http://jpma.life