脂質異常症と運動 ― 中性脂肪やコレステロールを下げるために

タグ: , 2025/9/26

3. 運動を始める際の注意点

・無理は禁物:急に強い運動をすると関節や心臓に負担がかかります。
・メタボ体型の方:まずはウォーキングや自転車から。
・持病のある方:糖尿病・心臓病・高血圧のある場合は医師の指導を受けて。

4. 研究からわかる「運動の力」

・メタ解析によると、有酸素運動は中性脂肪を約5〜10%低下させる効果があると報告されています(Cornelissen & Smart, 2013)。
・筋トレを加えると、HDLの増加効果がさらに高まることも示されています。
・ウォーキング1日8000歩以上で脂質異常症の発症リスクが有意に下がるとの疫学研究もあります。

まとめ

・脂質異常症は運動で大きく改善できる病気。
・有酸素運動+筋トレの組み合わせが最も効果的。
・日常生活の「ちょっとした動き」も積み重ねることが重要。
・検査と運動指導を組み合わせ、池尻大橋せらクリニックが無理のない改善をサポートします。

参考文献

1.日本動脈硬化学会. 『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022』
2.Cornelissen VA, Smart NA. Exercise training for blood lipids: a systematic review. J Am Heart Assoc. 2013
3.Pedersen BK, Saltin B. Exercise as therapy in chronic disease. Scand J Med Sci Sports. 2015
4.Tanasescu M, et al. Exercise type and intensity in relation to coronary heart disease in men. JAMA. 2002

[文:池尻大橋せらクリニック院長 世良 泰]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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池尻大橋せらクリニック院長・世良 泰(せら やすし)

慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人スポーツチームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。

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