脂質異常症と運動 ― 中性脂肪やコレステロールを下げるために

タグ: , 2025/9/26

「池尻大橋・三宿・駒場の整形外科・内科「池尻大橋せらクリニック」(https://sera-clinic.com/)」

はじめに

 「脂質異常症は薬を飲まないと改善しないのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし実際には、運動習慣を取り入れるだけで血液中の中性脂肪やHDL(善玉コレステロール)が改善することが多くの研究で証明されています。

今回は、脂質異常症に効果的な運動の種類や実践方法について、科学的根拠をもとに解説します。

【関連記事】脂質異常症の症状とは? ― 自覚のない“サイレントリスク”に気づくために

1. 運動が脂質異常症に与える効果

(1) 中性脂肪を下げる

有酸素運動を続けると、血液中の中性脂肪が分解されやすくなります。特に食後の中性脂肪上昇を抑える効果が確認されています。

(2) HDLコレステロールを増やす

定期的な運動はHDLを増やし、動脈硬化を防ぐ力を高めます。

(3) LDLコレステロールの質を改善

運動はLDLの粒子を大きくし、「小型で酸化されやすいLDL(悪玉中の悪玉)」を減らすことが知られています。

(4) 体重・内臓脂肪の減少

体重が減ると血中脂質も改善しやすくなります。特に内臓脂肪の減少は中性脂肪の低下に直結します。

2. 脂質異常症に効果的な運動の種類

(1) 有酸素運動

・ウォーキング、ジョギング、自転車、水泳など
・週150分以上(1日30分×週5回程度)が目安
・「息が弾むが会話はできる」強度が適切

中性脂肪の低下やHDLの増加にもっとも効果的。

(2) レジスタンス運動(筋トレ)

・自重トレーニング(スクワット、腕立て伏せなど)
・ダンベルやゴムバンドを使った負荷運動
・週2〜3回、10〜15回を1セットで全身をバランスよく

筋肉量を増やすことで基礎代謝を上げ、脂質代謝改善に貢献。

(3) 生活活動の工夫

・エレベーターではなく階段を使う
・買い物は歩いて行く
・デスクワーク中も1時間に1回は立ち上がって動く

小さな積み重ねが「総活動量」を増やし、脂質異常症改善につながります。

「フィットネス」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム