「デリケートゾーン」から「フェムゾーン」へ―― 言葉が映すライフスタイルの変化
[文:女性医療クリニックLUNA(http://www.luna-clinic.jp/)]
「女性の体に関する言葉」は、社会や文化の価値観をそのまま映します。
長く使われてきた「デリケートゾーン」という表現。
そして近年、フェムテックの波に乗って登場した「フェムゾーン」。
この2つの言葉の違いを眺めると、“女性の体をどう捉えるか”という社会のまなざしの変化が浮かび上がってきます。
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“隠す”文化を背負った「デリケートゾーン」
学校教育やメディアでの定着
日本では、保健体育の授業や生理用品の広告などを通じて「デリケートゾーン」という言葉が広まりました。
繊細で、触れにくい――そんなニュアンスが含まれており、女性自身も「話しにくい部分」として認識してきました。
相談やケアへの遅れ
「人前では語れない」「恥ずかしい」といったイメージが根強く、
結果として、かゆみや乾燥、違和感などの症状を抱えても医療にたどり着くまでに時間がかかるケースが少なくありません。
“ケアするのが当たり前”を促す「フェムゾーン」
フェムテックとSNSが後押し
「フェムゾーン」という言葉は、美容やウェルネスと結びつきやすく、SNSやインフルエンサーの発信で広まりつつあります。
それは、“女性が自分の体を主体的にケアすること”を肯定する新しい文化の芽生えです。
ライフスタイルとしてのケア
スキンケアやヘアケアと同じように、「フェムゾーンケア」も日常の一部として受け入れる流れが始まっています。
この考え方は、健康意識の高まりや自己投資の価値観と相性が良く、特に20〜30代を中心に広がりを見せています。





