思わぬところに健康被害が及んでしまう高齢者の方に「おすすめの運動」
運動能力の維持はその人の状況に合わせて、悪化させないように予防することが第一だと思います。
ご高齢の方々もいろいろな方法で実行できる(実現可能性・フィージビリティ)対処法を見付けて、しかも継続できること。やっぱり日常生活の家事に見出すのが宜しいのではないでしょうか!?
お掃除だけではなくお洗濯も良いと思います。「身の周りの物を手際よくかたずけることができなくて、お掃除が苦手。だけど洗濯ならなんとか・・・。」と思う方もいらっしゃるでしょう。
今は全自動洗濯機が主流で、乾燥までやってくれる。だけど意図的に二層式の洗濯機を愛用している方もいらっしゃるそうです。(※2)
1,洗濯物に含まれた洗濯水を落とす時
2,洗濯槽に戻して水道水で洗う「すすぎ」の時
3,洗濯物を干す前に水気をしっかり落とすための脱水
脱水槽があることで洗濯物の出し入れの回数も増えますよね。はっきりいって手間が掛かります。
だけどそれだけ腕や腰の曲げ伸ばしや、立ったり座ったりの屈伸運動の頻度も増すわけ。
洗濯という作業の工程を故意に増やすのも運動不足の解消になると思うのです。ちなみに私も独身時代は二層式を使っていました。その頃は大らかな時代で、同じアパートに住んでいたおばあさんが、「すすぎ」が終わって水道が出っ放しになっていると一声掛けてくれたことをよく覚えています。
干し方を替えて運動強度を高くするのも良いでしょう。洗濯かごを故意に床に置いて、1枚1枚洗濯物を取り上げる。幾つものピンチ(洗濯ばさみ)が付いたハンガーがありますが、このハンガーには下着類,ソックスとハンドタオルを干して、もうひとつにはズボンとか長めのタオルを吊るす。しかもハンガーを水平になるようにバランスを考えて干すのです。ハンガー同士を離して、その間にTシャツやポロシャツを洋服ハンガーに掛ける。少しでも動き回らなければならない状況を作るわけです。実はこの干し方、実際に私がやっている作法なのです。結構頭を使いますよ。面倒がらずにお試しあれ!(笑)
健康維持という観点からすると、単純に筋肉量を増やすことを目指すのではありません。歩く速度が速いのは筋肉量が多いためでもありますが、筋トレは筋肉を動かす神経にも作用して、動きをスムーズにする効果があることにも留意すべきです。(※3)
今回は日常生活の中で運動不足を解消するために「お洗濯」を提案しました。
きっと他にも対処法が転がっているはずですよ。
【参考】
(※1)2020年8月5日 読売新聞 社会保障面「安心の設計」
(※2) 2020年8月8日 同紙 くらし面
(※3)健検公式テキスト増補改訂版 身体活動・運動と健康
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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お掃除を柔軟運動や筋トレに代えちゃいましょう! https://cocokara-next.com/fitness/change-cleaning-into-muscle-training/
株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸
幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。