肺炎対策の効率を高めるために

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 令和2年(2020年)人口動態統計月報年計(概数)の概況によると、肺炎は死因の第5位です。65歳を過ぎると肺炎に罹り易くなる。65歳はひとつの変わり目になっているようです。厄介なことは、肺炎は身体機能や認知機能を衰えさせて、そして繰り返し罹ってしまうことです。

 インフルエンザウイルスに感染したことで気管の起動粘膜がダメージを受けて、肺炎球菌が体内に入り込む確率が高くなる。そして重篤な肺炎症状になるのです。(※1)

 だから肺炎を予防する必要があるのです。肺炎球菌による二次感染を防ぐため(※2)にも、インフルエンザワクチンだけでなく肺炎球菌ワクチンも接種することを日本呼吸器学会が推奨しています。

 インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスのワクチンを接種する目的は、感染を予防するだけではありません。死亡,重篤化を防ぐためだとしっかりと理解することです。(※3)そしてたばこを吸っている人は肺炎に罹るだけでなく、重症化し死亡に至るリスクが、たばこを吸わない人と比べると高まるのです。前述の通り、新型コロナ感染症でも同じことが言えます。





 より重要なことは、たばこを吸っていない人でも、副流煙によっても同じリスクを抱えてしまうことをしっかり認識して欲しいのです。(※4)

 インフルエンザや新型コロナに罹るのが怖いからワクチンを打つ。怖いのは肺炎の重篤化に代表される病態の悪化。新型コロナのワクチンは、従来のワクチン効果がなくなってしまったり変異株の流行もあって、複数回接種されています。

 せっかくワクチンを打つというひとつの予防策を、人々は受け入れているのです。副反応が表れる可能性があることを承知の上でです。なのに片や肺炎対策の効率を減衰させてしまう、不心得とも言える喫煙はなくすべきだと思って止まないのです。

 【参考】
(※1)「市民公開講座 今だから知っておきたい肺炎予防
    -ヒトの免疫機能・ワクチンの役割・肺炎球菌性肺炎-」
(※2)健検公式テキスト増補改訂版 毎日の生活から改善する
(※3)厚生労働省Webサイト 新型コロナワクチンについて
(※4)一般社団法人 日本呼吸器学会発行「ストップ 肺炎」

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

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