介護の場で発揮される「スポーツの力」介護事業を手掛ける企業がスポーツ業界に参入
「スポンサー」になる以外で、スポーツ事業に参入できる方策
では、どのような形でスポーツ事業に参入するか。
ユニマットRCのように、異業種からスポーツ事業に参入する方法はいくつか考えられるが、その一つとして挙げたのが「スポーツチーム・選手のスポンサー(資金提供者)になる」ことだった。だが、選手・チームと利用者の双方にとってメリットがある取組を目指すにあたっては、単純にスポーツチーム・選手のスポンサーになることではこれらは得られない可能性がある。では、どうすれば、利用者にとっても付加価値あるサービスを生み出すことができるのかという視点から「スポンサー」になること以外で、スポーツ事業に参入できる方策を考える次第となった。
スポーツ事業参入の検討を始めた当初は、素人のユニマットRCが「スポンサー」以外の方策を見出すのは難しいように思われた。
そこで、まずはスポーツ・選手の課題やニーズをリサーチするところから始めた。スポーツ領域の公的団体などによる調査研究の分析、行政等が実施するセミナーの受講、スポーツ関係者によるヒアリングを重ねた結果、「栄養」「練習環境」「金銭(協議と就労の両立支援)」「セカンドキャリア」などが、スポーツチーム・選手を取巻く主な課題であると認識するに至ったのだ。
ユニマットRCの経営資源は「管理栄養士監修の食」「全国約340の施設」「様々な資格や経験、役割を有する、全国およそ1万人の従業員」など。これらの誇るべき経営資源が、チーム・選手の課題である「栄養」「練習環境」などの解決に役立つものであると思い至った。そこで、「オフィシャルサプライヤー契約」によりスポーツチームとの協業を行い、スポーツ事業への参入を目指すことにしたという。
数々の課題やニーズ分析を経て、今年からスポーツチームと「オフィシャルサプライヤー契約」を締結したユニマットRC。次編は、そのチームと締結に至った経緯や現状、そして今後の展望についてお伝えする。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]