【医師が解説】運動中・後に足がつるのを予防したい!
[文:あんしん漢方]
こんにちは、健康スポーツ医・漢方医の木村好珠です。
「トレーニング中に足がつってしまい続けられなかった」
「運動をした後に足がつってしまった。」
こんなお悩みをお持ちではありませんか?
当初は一過性で、自然に治まることもありますが、次第に足がつる回数が増え、寝ている間に痛みで目をさまし、それが原因で睡眠障害を起こすことも少なくありません。また、激しい痛みで翌日まで痛みが続いたり、肉離れを起こすケースもみられます。一般的に足がつると言われる症状は、医学的には「こむら返り」と言います。そして、その予防には漢方薬が非常に有効です。
健康スポーツ医の視点で、足がつってしまうのを予防する有効な方法をお伝えいたしますね。
この記事を最後までお読みいただければ、足がつってしまったらどうしよう・・・という悩むことはもうなくなりますよ。
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1. 運動中に足がつる原因
足がつるとは、筋⾁が急に痙攣し、硬くなり痛みを伴った状態のことをいいます。
この筋肉の痙攣は、脱水、ミネラル不足、神経の異常反射などが原因となって起こります。また、ハードな運動を続けることよって筋肉が異常収縮を起こすことで痙攣が起こることもあります。
2.足がつるのを予防するための生活習慣
運動中に足がつると、パフォーマンスも落ちますし、痛みも伴いますので、予防したいですよね。足がつるのを予防するために重要なことは3つあります。
①ミネラルバランスの良い食事をとること
ミネラル不足が原因のひとつですので、バランスの良い食生活を心がけましょう。中でも、マグネシウムやカルシウムはどうしても不足しがちですので、意識してとりいれてみてくださいね。
マグネシウムを多く含む食材は、豆類、ナッツ類、魚介類などです。カルシウムはやはり乳製品。苦手な人は豆腐や小松菜などの食材もお勧めです。
②こまめな水分補給
脱水も足がつる原因ですので、水分補給はこまめに行いましょう。新型コロナウイルス感染対策のために、マスクをして運動をしている人も見かけますが、マスクをしていると、口腔内の水分が放出しないため、脱水に気がつきにくい状態になっています。自分ではそこまで喉が渇いていないなと思っても、こまめに水分を摂取することを意識するようにしてください。
③入浴時や運動前に筋肉を揉みほぐす
しっかり湯船に浸かって筋肉を揉みほぐすことも、血液循環が良くなるため、筋肉の柔軟性向上に効果的です。寝る前や運動前後にストレッチも行うと、さらに効果が認められます。