働く世代から始める!サルコペニア・フレイル予防
どんな食事がサルコペニア・フレイル対策に良い?
では具体的に一体何を食べたら良いのでしょうか。
実は、世界的には「地中海食」が注目されています。地中海食とは、野菜や果物、穀類、豆類、種実類などの食材と、オリーブオイルを豊富に摂取し、適量のワインとともに頂くといった食事のことです。このような食事はナトリウムの含有量が低く、ビタミンやミネラルが豊富であるため、サルコペニア・フレイル対策に有効であるといえます。
サルコペニア・フレイルを予防するためには、地中海食のように様々な食品を食べることが推奨されていますが、日本食でもバランス良く食品を摂取することにより、予防することができます。そこで、毎日の食事について簡単にチェックできる、10の食品群の頭文字を取った合言葉「さあ、にぎやかにいただく」をご紹介します。
【さあ、にぎやか(に)いただく】
さ:魚、あ:油、に:肉、ぎ:牛乳、や:野菜、か:海藻、(に)、い:芋、た:卵、だ:大豆、く:果物
ご飯やパンなどの主食に加え、10の食品群のうち、毎日7つ以上摂取することが望ましいです。
「さあ、にぎやかにいただく」この言葉を覚えて、皆さんも食事をする際にチェックしてみてはいかがでしょうか。
参考文献
① Tanaka T, Takahashi K, Akishita M, Tsuji T, Iijima K. “Yubi-wakka” (finger-ring) test: A practical self-screening method for sarcopenia, and a predictor of disability and mortality among Japanese community-dwelling older adults. Geriatr Gerontol Int. 2018;18(2):224-232. doi:10.1111/ggi.13163
[文:クックデリ 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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<この記事を書いた人>クックデリ株式会社 管理栄養士 北山奈実
2020年1月 クックデリ株式会社入社 高齢者施設や病院に向けた献立を作成。
2022年9月 栄養管理課メンバーによる、クックデリ 認定栄養ケア・ステーション※の開設に立ち会う。
クックデリ株式会社
https://www.cookdeli.com/
※クックデリ 認定栄養ケア・ステーション
クックデリ 認定栄養ケア・ステーションとは、食・栄養の専門職である管理栄養士や栄養士から栄養ケアの支援・指導を受けることができる地域密着型の拠点として、日本栄養士会から認定されている施設のことです。地域住民の方はもちろん、医療機関、自治体、健康保険組合、民間企業、保険薬局などの施設が利用できます。クックデリ 認定栄養ケア・ステーションでは、管理栄養士や栄養士の活動を支援できるケア・ステーションを目指し、「高齢者食のセーフティネットを築く」というミッションのもと、栄養ケアを通じて社会貢献活動を行っています。