年間ラーメン記事100本以上 !ラーメンライターが頑固オヤジから話を聞き出す仕事術
――下調べ、事前準備で気を付けていることはありますか?
「事前の下調べは取材する上で大切なんですが、ネット情報とかだと正しくないものも落ちているので注意が必要ですね。ラーメン店って出身店の系譜だったり、地雷案件も多かったりするので、そういうものは細心の注意を払って情報を見極めています」
――どこの店出身かで揉めるのはラーメン店取材あるあるですね…。破門されたとか、出身として認められていないのに勝手に名乗っているとか、よく聞く話です…。
「やっぱり有名店出身とかネームバリューあった方が引きは強いですからね。誰でも発信できる時代で、簡単に情報が手に入るようになりましたけれど、憶測だけの情報だったり、一方だけの情報で判断するのは注意しないといけないですね」
――他に、「ラーメンあるある」は何かありますか?
「ラーメンってみんな好きなので、どんな人ともラーメンの話で盛り上がれるってことですね。どんな偉い人でもラーメンの前では素の人間になれるので、一緒に食べれば打ち解けられますね。ラーメンはコミュニケーションツールにもなるんです」
――確かに、私も「どこのお店がおいしい?」ってよく聞かれます。それだけ皆さんラーメンに関心があるってことですね。では最後に私も…。井手さんがオススメする、2021年のNo.1ラーメンを教えてください!
「金町の『ラーメン三浦家』ですね。新中野にある『武蔵家 中野本店』の大将・三浦慶太さんが地元の葛飾区に凱旋出店した、横浜家系ラーメンのお店です。元々、新中野の武蔵家は好きでしたけれど、大将が自分の名前をつけて自分の地元で開業するというところに気合を感じますよね。ラーメンは鶏油と豚骨スープと醤油ダレがハイレベルなところで調和しているのがすごい。横浜家系は20年以上食べているけれど、今また改めて感動する時が来るとは、胸熱ですね」
(c)井手隊長
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕
井手隊長(いでたいちょう)
ラーメンライター、ミュージシャン。本の要約サイト「flier」を運営する株式会社フライヤーの執行役員で、「ビジネス書グランプリ」の事務局長も務める。東洋経済オンライン、AERAdot.、Yahooニュース、ガジェット通信等で年間100本以上執筆するほか、SNS、ブログで全国各地のラーメン情報を発信している。